なりきりまきせ

ラブ&ポップのなりきりまきせのレビュー・感想・評価

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)
5.0
自己の同一性は、現在自分が過去の自分を同じ自分として所有することによってではなく、本当は誰かある他者の他者として、つまり誰かある他者の宛て先としてこの私は〈わたし〉としての同一性を与えられるものなのだろう。私は誰かにとってのかけがえのない意味をもった存在であるならば、そういう〈わたし〉としての同一性の衰弱は感じなくていいはずであろう。そしてそれこそ、ここで私たちが時間から空間へと、言い換えるならば、時間の中での〈わたし〉の同一性の問題から他者の他者としての〈わたし〉の在り方の問題へと、議論の枠を広げる所以でありまして、、
なりきりまきせ

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