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スキンレスナイト ―デジタルレストア版―のokimeeのレビュー・感想・評価

3.9
監督のトーク付き
正直少し疲れたし、トークありでさらに遅くなるので、かなり迷ったんだけど、評価がことごとく良いのよね!見るしかないよな。

唐十郎の紅テントでてくる。
1990年の新宿も見れて、良い。

終盤近くまで、「ふーん」「あんな大音量で迷惑」くらいにしか思ってなかったんだけど、
急にぐっと良くなる。
スキンレスナイトというタイトルも良い。

六郎は、監督の名前で、「少し危険」で運命に絡めとられた。
しかし私は許せないな。

----以下、トークより----
・バブルは崩壊したがなんとなく浮かれた時代で、AVでなんとか生活ができるようになった頃のはなし。
・自主映画なのでお金が無く、好きなものを撮らないといけず、お金が無い中でリアリティに撮れるもの....
電車に乗ると中吊りが必ずAVのことが書いてある。それだけ日本中にAVが話題だからインパクトだして、当てた方が良い、と言われたが、当たらなかった。ただ、見に来ていた外国人(海外に映画を招待する人だったらしい)が「翻訳して海外に持っていった方がいいよ」と言われた。お金が無いから翻訳付けられなかったが、その外国人が映画祭に持って行ってくれた。
・この映画に出てくる人は背徳もなく性の世界を広げるために戦っているわけでもなく、ただ生活のためにやっていた。
外国では表現の自由でモザイクなどなく(?)ハードコアがメインだったようで、ソフトコアが珍しく、どんな人たちが撮影しているのか見たかったみたい。
・8mmを持ってなかったので作中で映画を撮っていたのは嘘。ただ、過去と現在とのつながり(理想と流された現在)のための映画だったので最後までなくても良かった。
・はちみつぱいはよく聞いていた。男の子の気持ちを伝えていた。ライブで鈴木慶一がよく「僕たちの歌はこれで終わりです。」と言ってアグネス・チャンの「秘密〜内緒にしてね〜」という歌を歌っていた。過去を思い出すのに歌が良かった。
・別にアダルトビデオの社長になりたいと思ったことは1度もないが、気がついたら監督にも社長にもなっていた。
・実際にAV会社をやっていた場所を使って撮影している。(お金もかからないから)
・E staff union の E はエロのE。この名前を広めたくて最初と最後にだした。メタの世界。
「映画を撮らなかった映画」。メタの世界では映画を撮らなかったし(撮った気でいた)会社も潰れた。E staff union を作った時は2本目を作れると思って撮っていた。撮れなかったけど。
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