風来坊

ソフィー・マルソーの復讐の矢の風来坊のレビュー・感想・評価

2.0
警視で作家でもあるマルチ才能を持つ女性が夫の浮気を知り精神が不安定になっていく様子を描いたサスペンス。

妹の死を引きづり精神が不安定な上で、夫の浮気を知ってしまい怒りを抑えきれない女性をソフィー・マルソーさんが熱演。
ショックと怒りでワナワナ震える演技は流石に上手いなぁと思いました。
まあかつての可愛さはもう無いけど、痩せてムチっとした色気も無くなったけど何気無い仕草に気品を感じてやっぱりソフィー・マルソーだなと思う。

不安を煽るそういう演出なのですが、80年代かと思うような音楽が非常に大げさでイライラしてします。
主人公が警察官で警視の設定の必要性が薄い…アーチェリーを嗜む女性作家で充分なのに何故欲張って設定を足したのか…。

途中のDVから逃げる母娘のエピソードといい、なんか話がチグハグ…殺されるとか言っておきながら母親に全く悲愴感がないから分かっていたけど、主人公を追い詰めるために無理やりにエピソードを入れたようにしか見えず…。

サスペンスとしてハラハラしないし、テンポも悪く主人公の病みも描きが足りないしで中途半端でした。
邦題通りでソフィー・マルソーさんが主演だから、まだ観れるかなといった感じの作品でした。
風来坊

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