緑茶

ラ・メゾン 小説家と娼婦の緑茶のレビュー・感想・評価

ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)
3.6
娼婦の世界へ潜入取材した小説家の実体験。

エロサスペンスかなと思いきや、優しさが際立つ興味深い映画だった。
”お仕事”としての性が淡々と描かれるので全然エロくない。(下半身はたくさん出てくるけど、人によってぼかしがあったりなかったりで気になった💦 出すなら出すし隠すなら隠すで統一してくれ。)
なぜ小説家が娼婦の世界に魅了されたのか。なぜ潜入取材が2週間から2年に伸びたのか。なぜベルリンなのか。
売る側としての女性目線で描かれていて、POVになっていくセックスシーンのカメラワークは新鮮で良かった。

性を売りにするのと性に奔放なのは違うよね。
エマさんは娼婦が合っていたというのもあるけど、本名も知らない娼婦同士で程よい距離感で語り合えるあの場もひとつの癒しだったんだろうなと。
互いの全裸は知り尽くしてるけど、名前は知らないという不思議な心の距離感。 
ただ、小説家としての彼女がほとんど描かれていないため、具体的に彼女の心情がどう変化したのかが読み取りづらかった。(燻ぶっているのは伝わる)
フランスって売春は合法で買春は違法なのね!恥ずかしながら初めて知った👀⚡

エマ役を演じたアナ・ジラルドが美人だけど幸薄な感じがリアル。
そしてロッシ・デ・パルマ出てくるだけで作品の深みがグッと増す不思議😂
「塗り絵じゃないんだからはみ出して良いのよ」はクリエイティブで笑った。
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