ともちん

PARIS(パリ)のともちんのレビュー・感想・評価

PARIS(パリ)(2008年製作の映画)
3.5
2008年。死を3ヶ月前にした青年とパリの日常を描いた話。
死をクライマックスとすると、そこまでストーリーを高めて行くのがわかりやすい映画だと思う。一方で、この作品は音楽もストーリーも「死」に向かって高まってゆかない。ただただ、パリの日常が描かれるのが印象的。
それはパリが地震も無い国で、カタコンベや街並みなど、星の数ほどの死を見てきた昔からのある物と今を生きる人々が共存しているからかもしれない。
生きる環境で死生観も変わるなぁと感じた。

主人公の男性がムーランルージュでのダンサーだった、という設定だが、今年の3月にLIDOで観た上品で見る人に夢と希望を与えるショーを思い出し感激した!

どこかで観たことある!と思ったら、ロマン デュルスとファブルス ルキーニは『モリエール 恋こそ喜劇』でのコンビだった。
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