PARIS(パリ)の作品情報・感想・評価

「PARIS(パリ)」に投稿された感想・評価

メグ

メグの感想・評価

3.3
「これがパリ。
誰もが不満だらけで文句を言うのが好き」
心臓に病気を抱えていて余命少ない元ダンサーの
青年ピエール(ロマン・デュリス)。

パリの街で暮らすいろんなタイプ、いろんな階層の人たちが入り乱れる群像劇。
ピエールの姉役でジュリエット・ビノシュが出ている。

パリでなくても都市で暮らす人にはどこか似た感覚が
あるのではないかな。
自分がパリの人間ではないので、「これぞパリ!」なのかどうかはよくわからなかったけど、こういう、人々の日常をすくいとるような作品は大好きです。

病のピエールの視線を軸にすることで、パリへの思いが一層高まっているように感じました。いろいろな人物が出てきて(それぞれ有名な俳優さんばかり!)、笑ったり泣いたりしながら毎日を生きている。思いやりや苦しみが交差する中、小さな出会いから愛が生まれ、時には別れ……

話の展開について言えば、登場人物の多さに加え、移民や経済格差等の社会問題も織り込まれて盛りだくさんだったけど、散漫になることなく全体が調和してまとまっていました。まさにクラピッシュ監督の手腕によるものだと思いました。
この人知ってる、この人も出てる!
舞台はパリ、キャストも豪華だった。

"偶然に身を任せろ"
"気楽に生きていられる幸運に皆気付いていない"
一生の内に巡り合わさる縁。限りあるものだから、もっと愛おしく大切にできるようになりたい。
雨の日の、自分を見つめたいときなんかに、ピッタリな作品だと思うんだが。

サントラもよかった!
ビノシュはいい女だなぁ。もともと美女なのにイイ感じに程よく劣化しつつ歳食ってく感じが女優として貴重。
しかしこの映画をパリっ子が見たら「そうそうこんな感じ」と納得できるほど現地の日常のリアルを現しているんでしょうか?なんとなく、リアルな現地事情をよく知らないまま憧れてるジャポンのいい年したお花畑女子が妄想した大人女子のためのパリ、って感じがしたんですけど、現地の人が作ってるんだろうから間違いないんでしょうか・・。
あたりまえのことではあるけれども、パリで生活しているのはアーティストやモデル、パリジェンヌのような人たちだけではない。八百屋に、魚屋、パン屋に、先生。学生もいるし、建築士もいる。人の営みはどこに行こうと、それほど変わらない。悩み、苦しみ、泣き、笑い。それぞれの人が、それぞれの想いを抱えて生きている。しかしやはり、パリはパリ。愛することが身近にある。男女はやりとりを、会話を、いっしょにいる時間を楽しみ、自由な流れに身を任せている。うまくいくときもあれば、そうでないときもある。それが人生であり、それがパリ、そうなんだろう、パリ。
peanutchy

peanutchyの感想・評価

4.3
とても気に入った。大きな展開があるわけでもなく、ただパリで暮らす人たちの日常や人生が覗ける映画。それが良い。それを踏まえて、もっとパリが素敵な街だと感じられる映画だったかな。
外から見れば、憧れの街“パリ”は色々な意味で美化されているけれど、この作品では映画とはいえ、現実的な日常に近いパリという街や人、人生が映し出されているような。
同じ街に生きる人たち。それぞれに、今考えていることや悩んでいること、喜んでいることがあって、一人ひとりに日常・人生がある。誰にも分からない気持ちだって、みんな抱えていたりする。ふとそんなことを思ったり。
自分や身近なところだけ見ていれば、深刻に思うことも、その枠から一歩出てみると、また違った視点が見つかるかもしれない。というか、実際本当の意味で、自分以外のことが見えていない人の方が多いのかもしれない。それが人間的にも思える、とかなんとか。
セドリック・クラピッシュの群像劇って、変にドラマティックでなく、誰が主人公というわけでもなく、淡々とただそこにある姿を描いているような感じが妙にリアルですごく好きです。

『パリ』においても、便宜的な主役として、ロマン・デュリス演じる余命僅かな元ダンサーが置かれているわけですが、彼以外の人にもそれぞれの人生があり、日々の生活があって、そのことがただ淡々と描かれていて、最後のセリフに集約されていく。

"これがパリ。誰もが不満だらけで、文句を言うのが好き。皆、幸運に気づいていない。歩いて、恋して、口論して、遅刻して、なんという幸せ。気軽にパリで生きられるなんて。 "
haru

haruの感想・評価

4.5
パリ映画その1

街と人と生活の映画。
観光地ってイメージが強いけど、パリだっていろんな人の生活が詰まってて、東京でもミンスクでも変わらないんだろうな


偶々かもだけど、この監督のゆめの描写独特
くぅー

くぅーの感想・評価

4.0
歴史と新しさが混在する街パリ…ファッショナブルながら、パン屋や市場等の生活感も随所に見せ、また移民も多くetc. etc. を見事に織り込んでいるのは圧巻。

そこに様々な絆や愛を練り込む…特に恋愛に関しては変化球だが、やはり印象的。

そして、ラストの主人公の語りに集約…“誰もが不満だらけで、文句を言うのが好き。” “皆、幸運に気付いてない。歩いて、息して、走って、口論して、遅刻して・・・何という幸せ。気楽にパリで生きられるなんて。”
>|