えっちゃん

PARIS(パリ)のえっちゃんのレビュー・感想・評価

PARIS(パリ)(2008年製作の映画)
4.0
セドリック・クラピッシュの群像劇って、変にドラマティックでなく、誰が主人公というわけでもなく、淡々とただそこにある姿を描いているような感じが妙にリアルですごく好きです。

『パリ』においても、便宜的な主役として、ロマン・デュリス演じる余命僅かな元ダンサーが置かれているわけですが、彼以外の人にもそれぞれの人生があり、日々の生活があって、そのことがただ淡々と描かれていて、最後のセリフに集約されていく。

"これがパリ。誰もが不満だらけで、文句を言うのが好き。皆、幸運に気づいていない。歩いて、恋して、口論して、遅刻して、なんという幸せ。気軽にパリで生きられるなんて。 "