フランスの原子力企業の労働組合代表が巻き込まれた実話ベースの作品。主演は、イザベル・ユペール。不正を行う企業を糾弾するビジネスものかとおもいきや、企業の闇の部分が実際に襲い掛かった事件を描いたスリラーだった。被害者の証言を元に、捜査や物語が進んでいく形式なのですが、1点だけ難点があるとすると、イザベル・ユペールの過去作品がちらついて、言動に怪しさを感じてしまう（笑）実際には、信じられないぐらい毅然とした対応をする強い、強すぎる女性を演じているのですが。日本映画界は、こういう実話ベースのものがあまり製作されない、最近だと『Winny』ぐらい（※良作）なので、韓国映画やフランス映画で鑑賞することになりますね。
2023年11月3日＠Bunkamura ル・シネマ
