べし酒

変な家のべし酒のレビュー・感想・評価

変な家(2024年製作の映画)
3.5
予告を見て、間取りの謎からその家に隠された家族の秘密を探っていく映画だと思っていたら、確かにそうではあるけど想像していなかった方向へ展開していって意表を突かれた。
タイトルの「変な家」は間取りのことだけでなく家系もかけたダブルミーニング、まあ「村」シリーズならぬ「家」系ですかと(笑)

まあその片淵本家からの展開に関しては正直半笑いで鑑賞。開かない襖ある時点で経験値的にもう隠しスペース分かるやろと。そこに表象される様に雨宮の全くの役立たず振り。わざわざ一人で奥さんから話し聞いた栗原も何の準備もせずに来たんかいとか。
更に慶太の高校時代のいじめられエピソードは彼のキャラクター性以外には作劇的にはさほど意味がないのに、雨宮のブラックアウトから慶太の水沈められ回想に繋ぐ演出は全く意図不明。

とは言え終盤のチェーンソー婆には声出し笑いしてしまったし、一応前振り的に清次が財産目当てだと独白してるがそれでも雨宮ピンチに清次を殺してくれる祖父さんは都合良過ぎてやはり笑える。
ラストの斉藤由貴さん演じる母の所業に恐怖する柚希というショットと雨宮宅の間取りで締めるのも好きな感じで後味は悪くはないし、作品として楽しめなかったわけではなかったよ。

雨宮を演じた間宮さんが全然活躍しないのは珍しく思った。柚希役の女優さんは、新人さんかな地味だけど可愛いくて好きな感じだから今後応援しよと思って鑑賞後に調べたら川栄李奈さんじゃんと。最後まで全然分からなかったですわ(笑)
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