ペンギン侍

ダンサー イン Parisのペンギン侍のレビュー・感想・評価

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)
3.0
試写会で鑑賞。ダンスやバレエをやっている人ほど楽しめるのではないかと劇中にふと思ったものの、ダンス知識のない私でも楽しめた作品。特にオープニングとエンドロールの演出がよかった。

ずっと続けてきた好きなことができなくなった時、立ち直るには「きっかけ」と「環境」が大切なのだ。エリーズの場合はあの施設にバイトに行ったことと、おばあちゃん支配人に会ったこと。

「上へ上へいくバレエ」と「地面を踏み締め感じるコンテンポラリーダンス」の比較も面白かった。

時々出てきた「バレエは悲劇が多く、女性は死ぬか亡霊になるかしかない楽曲がほとんど」というエリーズの発言だったり、写真撮影のとき立った男性に対して女性バレリーナを跪かせるポーズが当たり前だったみたいなシーンだったり、バレエ業界ならではの視点でフェミニズム映画になるのかなと少し思ったりもした(試写会後に登壇してくださった有名バレリーナの方から「バレエは悲劇だけではなくハッピーエンドの話もある!」と聞き、少し安心した)
ペンギン侍

ペンギン侍