ずっとクラシックで弦楽団をやっていたので、重なる部分があった。
この小節ではこの音、この記号を。
頭が凝り固まってしまうクセがついていて、自由に弾けるジャズができなかったからこそ憧れを抱くときもあった。
さぁ、自由にどうぞとキャンパスを出されても上手く描けなくて、なんとなく考え方や発想も目の前にある楽譜やモノに執着してしまいがちであったけど、クラシックから離れたときそうじゃなくていいんだと思えて楽になった。
今作の彼女もそのジレンマと戦う描写が丁寧に描かれていて、そして美しい景色、人との出会いに、気がつくと自然と涙が。
いまは、楽譜のない自由に発想できるものづくりの職についているので、道標のような作品を観れて良かった。
この映画をおすすめしてくれた同職の友人とも、この先も共に表現者でありたい。
何があっても、物語の一部だと思える。
追加
新しいル・シネマ渋谷
コンセプチュアルで落ち着いた雰囲気で凄く良いです。