オープニングの開演前の舞台裏シーン。これは普段見ることができないのでとても良かった。
緞帳にあんな穴が用意されているとは…知らなかった。楽しい発見。
内容はよくある展開で、挫折後踊りの場をコンテンポラリーへと移していくことで、エリーズが再生されていくという過程を結構丁寧に描いている。
丁寧が故にアプローチが長いなって思う部分もあったけど、丁寧だからこそ最後のブラボーな舞台シーンへと違和感なく繋がったとも言える。
エリーズ役のダンサーがプロのオペラ座の団員という事で踊りもスタイルもとても美しい。プロはクラシックもコンテンポラリーも皆両方踊れるのだろうけど、ガラリとイメージが変わりどちらも良かった。
ただ私が期待したこう何か感情が揺さぶられるような熱い感動まではいかなかった。期待しすぎたかな。もちろんこれは私の問題。コンテンポラリーダンスの世界に疎いという事だと思う。
芸術家の合宿所を経営しているマダムが素敵だったな。フランスには本当にああいった慈善家がいるのかしら?それにエリーズの住んでるアパルトマンから見える景色とか,ブルターニュの断崖から見る夕日とかロケハンいい仕事してるなって思った。
恋人になるコンテンポラリーダンサーが今ひとつ見分けがつきにくいのもマイナス要因。全体的に男性陣はパッとしなかったかな。
強いてあげれば,最初に路上でダンスバトルしたシーンで最初に踊っていた若者が1番残ってたりする。