プリシラのrのレビュー・感想・評価

水色が似合う私も、お屋敷が全ての私の世界も、全部あなたが創った。若さを盾に手に入れた熱に浮かされる日々は、自分を手に入れるための寄り道だった。守り続けた火を自ら吹き消し、狂騒の日々を愛し抜いた相棒と解散する。スターの横に確かに存在した人生。切実で大好きだ。。

香り立つソフィア・コッポラ作品ならではの気品も堪能した。浮世離れした豪勢さだけではない、底の方に暗さが宿った種類のそれ。ソフィア・コッポラ作品は観れば観るほど好きになる。彼女にはこの道を進み続けてほしい。