うえさん

月のうえさんのネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

たまたま上映中の映画を調べていて見つけたので鑑賞!
めっっっっちゃくちゃに重たいテーマで終始考えさせられるし、視聴中に自分の中での価値観が揺れているのがわかりました。見て良かった映画だなと素直に思いました。
テーマは障がい者の方々との向き合い方を元に命とは生きるとは何かを主軸として主人公が自分自身とも言い争いながら答えを探していくという感じですかね。なんか上手く纏まりませんが🤔
主人公は元売れっ子作家だったが書きたい言葉を耳で塞いでしまったが、故に何も書けなくなってしまった。そこに心臓病を患い何も話せないまま3歳で大事な息子が亡くなってしまう。そこで障がい者施設で働き、森の奥で視覚的にも社会的にも隠蔽された命と向き合うことで自分のするべきことを最後に見つけて行きましたね。
主人公夫婦が出産前検査を選択するかしないかを描かなかったのはどの選択も間違いではないからかなと思いました。
さとくんはきっと最初は尊重すべきだとわかっていて、施設長にも抗議していたんだろうなぁと、洋子とさとくんのやりとりが洋子同士のやりとりに変わっていくのも洋子自身がその考えを持っていたかもしれないからかなと。
おそらくだが、多くの人間がさとくんにもなり得るのではないかと思ってしまった、障害や糞尿が忌むべきものなのに気付けば障がい者が要らないという考えになりかねないなと思いました。言葉を話せる=心があると捉えていたさとくんに対してうちの息子は話せないまま死んでいったと返した昌平さんの言葉にハッとしたのはきっと僕だけじゃないはずです。それ故に僕の中での価値観なりが揺れ動きました。
珍しくこんなに文字数打ってますが、めちゃくちゃ自然に出てきました。中には泣いている方もおられました。どこでかはあえて伏せます。
きっとご覧にならない方や微妙という感想の方々もいらっしゃるかと思いますがおもいますが僕個人としては見て良かったなと思えましたし、おすすめしたい作品です。
グロの描写が少し含まれるので苦手な方はお気をつけください、ただ…これも現実です。この言葉も見た後ではきっと捉え方が変わってくると思います。
ぜひご覧ください!
うえさん

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