このレビューはネタバレを含みます
総じて俳優の演技が良かった。言い方に問題があるかもしれないが、宮沢りえとオダギリジョーの、「グレーゾーンっぽい人」の演技が上手かった。
嘘がなく容赦のない言葉が次々と連発され、心臓が抉られる。気持ちの悪い心地よさ。(心臓が抉られるかは観る立場によって異なると思う)
ラストも小綺麗にまとめようとしてない所に好感を持った。
ただ『ロストケア』と同じように「極論、弱者を排除するしかない」vs「そんなことは許さない」の先により良い方法が提示されるわけではなかった。問題提起に終始している印象(そういう映画ということなのだろうが)。私自身も解決策が思いつく訳ではないので偉そうなことは言えないが。