etcetera

密輸 1970のetceteraのレビュー・感想・評価

密輸 1970(2023年製作の映画)
3.8
かつてこんな戦い方をした映画があっただろうか(いや、ない)!ある地方(監督はこの表現を使ってたけど済州島?)の海女さんが密輸に関わっていた史実を基に、リュスンワン監督の手により展開される怒涛の2時間。海女さんたちのシスターフッドと劇伴が最高!観たことないジャンルだったけど最後のシーンまで面白かった。個人的にはコミンシ俳優に拍手!以下、舞台挨拶メモ。

ラフな出立ちのチョインソン俳優。監督と家が近くて舞台挨拶するって言うから付いてきちゃった。いつもはスーツやタキシード着たまま寝るんだけど、今日はTシャツとGパンで寝て、パジャマのまま来ました。ヨロブンもスーツ着て寝ますよね?これに監督すかさず「こういうのに笑ってあげなくていいですよ、悪い癖つくから」→チョインソン俳優爆笑

監督は日本の食べ物が恋しくて、昨日もコンビニでパン買いました、とのっけからアクセル全開。チョインソン俳優の役柄は彼にあて書きしたもの。リュスンワン監督がメガネをかけているのは、メガネを取るとチョインソン俳優とそっくりだからで違うのは身長ぐらい、バストアップの写真ならどっちがどっちかわからないと監督。これにチョインソン俳優もすかさず「こういうの反応しなくていいですよ」→監督爆笑

チョインソン俳優はもちろんリュスンワン監督のユーモアがなんとなく心があたたかくなる感じで、そんなサービス精神旺盛で楽しい彼だからこそのこの作品だったんだなと腑に落ちた。過去の作品も、ヒューミントもこりゃ楽しみだ。
etcetera

etcetera