やぎ

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!のやぎのレビュー・感想・評価

3.5
『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』は「コワすぎ!」シリーズ8年ぶりの新作であり、この8年の間に起きたMe Tooムーヴメントの影響が、工藤と市川というメインキャラの関係性にダイレクトに、そしてユーモラスに反映されていて、このシリーズが2020年代以降のものにアップデートされていることを確認。

また、本作は「コワすぎ!」シリーズ中最もフィジカルな魅力(役者の肉体的躍動)に満ち溢れた作品だったと思う。もともとこのシリーズは演者がアクティヴで、よく走ったり殴ったりするものだったけれど、過去作をさらに更新してみせたと思う。監督も役者のひとりだけど、すんごい走ってた。

あと、白石晃士作品はキャラの立った霊能者がよく出てくるけど(例:『貞子vs伽椰子』の常盤、『カルト』のNEO)、本作の珠緒は素晴らしいキャラクターだった。彼女の動きが画面に輝きをもたらしていたと思う。この映画への唯一の不満は上映時間が80分に満たないこと!もっと観たかった!続編待機!!
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