やぎさんの映画レビュー・感想・評価

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

2.9

『デューン 砂の惑星 PART2』観た。前作に引き続き、いまいち楽しめなかった。巨大構造体/マシーン/生物を画面内に捉えるSF監督としてのドゥニ・ヴィルヌーヴはかなり好きなんだけど、いつも通りの味気な>>続きを読む

ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ デジタルリマスター(1980年製作の映画)

3.0

『ボブ・マーリー ラスト・ライヴ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ』観てきたんだけど、劇場の音響でピーター・トッシュ、サード・ワールド、バーニング・スピア、ボブ・マーリーのキレッキレのライヴ>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

アキ・カウリスマキ『枯れ葉』がロングランになっているのはほんとうに素晴らしいこと。まだ観ていない人はぜひチェックしてみてください。カウリスマキの良いところが凝縮した、見事な、ほんとうに見事なラヴロマン>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』。異形のファム・ファタール映画は、『バービー』と並ぶフェミニズム映画になり、魚眼レンズとズーム撮影、パンニングの多用に彩られながら、エマ・ストーン史上屈指の名>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.6

『窓ぎわのトットちゃん』すごく良かった🐐
原作未読勢の感想です。
レトロな絵で描かれるキュートなキャラクター表現や、ファンタジックなアニメーションが目立つ一方で、戦争や死の影が日々の中でチラつく描写の
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.5

『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』は「コワすぎ!」シリーズ8年ぶりの新作であり、この8年の間に起きたMe Tooムーヴメントの影響が、工藤と市川というメインキャラの関係性にダイレクトに、そしてユーモラス>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.0

大興奮!
90年代の台北という街を舞台に、エリック・ロメール、ウディ・アレン、グザヴィエ・ドランあたりを彷彿とさせる男女の会話劇中心の作品だけど、すべてのショットがバシバシ決まってて全編通して心底ヤら
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5

『わたしは最悪。』脚本のエスキル・フォクトが監督した団地サイキック・スリラー『イノセンツ』が面白かったのでオススメ🐐

純粋な子供たちの遊びが次第に悪意に変化してゆく様を、繊細に演出し、画面を無垢な狂
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.4

ダーレン・アロノフスキー『ザ・ホエール』はミニマルな室内劇でありながらも、的確な撮影と編集、そしてブレンダン・フレイザーをはじめとした役者たちの卓越した演技によって、一切窮屈さを感じないファミリードラ>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.8

イェジー・スコリモフスキ監督『EO』が圧巻の完成度🐐
ロバの主観的・客観的視点を物語の中心に添えながら人間社会を客観的に捉えるコンセプトが大成功。ロバの視点と思われるものが異様にサイケデリックな映像に
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.6

『聖地には蜘蛛が巣を張る』には拍手したい。観てる間は途中までポン・ジュノ『殺人の追憶』、デヴィッド・フィンチャー『ゾディアック』、リチャード・フライシャー『絞殺魔』なんかを連想してたけど、後半そのどれ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』鑑賞。
マルチヴァース×家族愛という組み合わせに弱いのでとても感動した。情報量は多めだけど、サン・ラックスの劇伴、下ネタを含めたコメディ要素、格闘
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.0

『ボーンズ・アンド・オール』は、2023年を代表するであろう傑作でした🐐カニバリズムというホラーを扱うと同時に、ロードムービー/ラブロマンスであるという離れ業をすごいレベルで両立させた恐ろしい作品。グ>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.1

『モリコーネ 映画が恋した音楽家』を観てきたんだけど、エンニオ・モリコーネの経歴と思想を見渡すのに最適な面白い映画でした。

モリコーネはどういう音楽的影響のもとで作曲しているのか、有名曲がどのような
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