白石監督作品は好きなのにこれまでなんとなくコワすぎ!には触れてこなかったが、あまりに本作の評判がいいので重い腰を上げて過去作9本を予習して、すっかりコワすぎワールドに浸った状態で劇場で観た。
いやぁ〜想像の100倍面白かった。過去作と直接のつながりはないが、78分という短い上映時間の中にコワすぎ!のエッセンスが凝縮されてて、それでいて焼き直しや総集編とは違う、真のコワすぎ!の完成形がそこにあったと思う。
序盤の投稿映像はなかなか見応えあって普通に怖くて、でもロケ地に見覚えしかなくて笑っちゃって、さらに時代に取り残されてる工藤や胡散臭い霊媒師にも笑っちゃって、と思いきや廃墟に向かうあたりからは手に汗握るシーンの連続で、驚愕の事実からのアツい展開があり、美しい友情物語もあり、最後はもうワケも分からないままジ・エンド!という感じで、本当にここまで感情を揺さぶられまくる作品はそうそうないのではなかろうか。
エンドロールまで本当に最高すぎて、笑いながら目頭が熱くなってた。終演後は思わず拍手しそうになったくらい満足度の高い映画体験だった。
出演者みんな大好きだけど、やっぱり玉緒師匠が好きすぎるので何度でも観たくなっちゃう。