重い腰を上げてようやくレビュー。
各国の映画界で巻き起こった、パワハラ・セクハラ問題を受けての『コワすぎ』。
怪異や展開は非常にコワすぎシリーズらしく、熱いものがありました。
が、白石監督自身の反省とコンプライアンスがテーマであろう本作には、はちゃめちゃな工藤の爽快さはあまり感じられないバランスになっています。
僕は、工藤のはちゃめちゃ=コワすぎの魅力だと思っているので、なんとなく寂しくなりましたね。
もう、パワハラの権化のような工藤の居場所はどこにもないんだな…と。
それこそが本作のメッセージでもあるのですが。
工藤のパワハラシーンを見てゲラゲラ笑うのはもう前時代的なんですかねぇ。