しらたき

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のしらたきのレビュー・感想・評価

3.8
中盤までは「ドラえもんで演奏の楽しさを学ぼう!」って感じで、
あくまでドラえもんを使った児童向け教本みたいな、
科学館の特別上映的な教育アニメ感が強くて少し退屈した。
でも演奏シーンをはじめ、痺れちゃう演出もあって、映画館で見れて良かったと思える。
さらっと流された言葉をのび太が拾ったり、細かい部分で性格を描写してるのは良い。けどその後の展開や会話に何も活きてないのはダメ。

「みんなが演奏や合奏の楽しさを知って上達していく」というのが大筋にあるので、
(厳密にはどうぐを使ってるけど)ひみつ道具の出番は控えめ。
そういう意味でもドラえもん映画としては少し物足りなさを感じる部分もあった。
なんなら演奏が上手くなる道具で遊んでたら達人と勘違いされたくらい道具起因の展開でも良いのでは。(そんで上手くなる道具は中盤で壊してしまえばよいのだ!)

結局「みんなで音楽すると楽しいんだぜ!」以外話の展開がないので、
人間関係の掘り込みもほぼなく、映画としての面白みにも欠けている印象。

作画は安定して、ちょっとした動作からアクションシーンまでぬるぬるキビキビ動きまくる。
このために新ドラ映画を見てる部分もあるし、
このために見に行って良かった部分もある。

まとめると、動くアニメと音楽自体が好きなので今作は好きだけど、
映画としては去年の方が面白かったかなという感じ。
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