はる

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のはるのレビュー・感想・評価

4.0
独断と偏見で選ぶ小学校の音楽の授業で見たい作品第一位



ドラえもん映画を久しぶりに映画館で見ました。相変わらずドラえもんはネズミが苦手で、のび太はのんびりしてて、しずかちゃんはみんなのヒロインで、ジャイアンは俺様で、スネ夫は。。。バイオリンの才能が遺憾なく発揮されてました。

いつまでも変わらない彼らの姿に、郷愁と安心感をいだきました〜。

今回のび太らはとっても真面目に楽器演奏に取り組みます。何度も練習を重ね、演奏にトライし続け、最後の大団円をむかえます。

この練習する過程、みんなと音を合わせる喜び、うまく演奏できないとき、そして演奏が上達したとき、その全てが音楽の楽しさですよね。本作はこれを丁寧に描いていて、音楽映画として立派に成立してました。


私は金管バンドに参加してたことがあるし、エレクトーンアンサンブル発表会にでたり、ピアノ習ってたことがあったりしたので、音楽がとっても好きです。音楽が好きかどうか、楽器を演奏することの悦びを知っているかどうかで、本作は大分印象が変わるのではないでしょうか。

終盤の演奏シーンは、映画館で観るからこその大迫力で、胸があつくなったなあ。
のび太はリコーダーを演奏するとき、いつも音を外してしまいます。スネ夫とジャイアンは、のび太のはずれた音を、「のび太のノの音」と言います。

要するに、ドレミの音階にはない音ってことですよね。高くてひょろっとした音ですが、毎回狙ったように再現するのは難しいのでは、ないでしょうか。「ノ」の音は、のび太にしか出せない音で、のび太にとってリコーダーが運命の楽器であることにも、納得。のび太のリコーダーうまかったです👍

小学生の彼らは、壮大な運命背負って戦ってるのに、大人である私は、映画館の席でただ見ているだけ。。。まあ映画ってそういうものですが。

当初のび太は「リコーダー上手くならないよ、ドラえもん練習せずに上手くなる道具だしてよ」って話すんですが、意外にそんな道具ないんですねー。地道に練習することの大切さが描写されていて、誠実な作品でした。
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