"一緒に渡ろう。ディノ。"
ハンバートハンバート聴きたさに鑑賞。
やられた。素晴らしい作品だった…
私たちは生きている間にたくさんの傷を受けるけど、他人の痛みにはどのくらい気づいているのだろう…。
自分が受ける傷はかすり傷でも目につくのに。
誰かの痛みを癒そうと、慰めようと、寄り添う包帯クラブの皆んなの姿にじんわりと込み上げるものがあった。
傷の深さは人それぞれで、かすり傷のものもあれば、深いものまで。
包帯を巻くことが無意味なように思える。思えるけど、"大丈夫。"と名前も知らない誰かでも一人じゃないと思えると希望を持って明日を迎えることができるような…
誰かが自分の傷を扶養してくれると思えると光が見える。
傷が深くて、向き合うことが怖くて、自分だけの壁を作っても、壁越しに寄り添ってくれる人たちはいるんだな。と感じる映画だった。
また、試行錯誤しながらも誰かの傷を癒そうと奮闘する主人公たちに寄り添うようなハンバートハンバートの楽曲たち。素晴らしい。
ただ、最後のEDもそこはハンバートハンバートだろ〜!と突っ込んでしまった。
冬に食べるあたたかくてほっとする。おでん。
劇中には何度かおでんを食べるシーンがあるが、まさに、あたたかくほっとする映画でした。
ごちそうさまでした。