このレビューはネタバレを含みます
不幸な事故(と呼ぶはあまり共感できない描かれた方だが……)により姉・アニーを亡くした、才能溢れるバレエダンサーのサムが過去のトラウマを乗り越え舞台に返り咲くサクセスストーリー。
上記で述べた通り筋書きに意外性はなく、少し予定調和感が否めない。人物相関図が小綺麗に纏まりすぎていてフレディが不憫。
サムの事を天才の姉とオーバーラップさせて見ていると思っていたミス・ハーロウが「あなたを見せて(要約)」というシーンは、一時でも表現者を志した身には刺さるものがあった。
バレエは全て役者自身が踊っているとの事で、オーストラリア・バレエの至宝による「赤い靴」を大画面で観られただけでも満足。ストーリーの穴(急な衣装変更など)も気にならないほど素晴らしかった。