J

モンスターのJのネタバレレビュー・内容・結末

モンスター(2003年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ史上初の女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの伝記映画。この役を演じるため主演のシャーリーズ・セロンは13キロ増量したというので驚いた。その甲斐あってかマグショットにそっくり。

どこにでも居る夢見がちな少女・アイリーンが、恵まれない境遇や性的搾取の果てに、殺人犯と化してしまう過程を遡及的に描いている。しかし彼女は「愛」を求めていただけで、その本質は悪ではないように思えてしまった。そうすることでしか生きられなかった、というより物を知らなかった。殺人犯を擁護する気はまったくないが、もし彼女を心底求めてくれる誰かに出会えていたなら、彼女の人生はもっと違ったものになっていただろう。そういった点では、一見無邪気に見えるセルビーもリーを搾取するだけして見限った強かな存在なのかもしれない。
J

J