アイドルを卒業して実感する社会の厳しさ、セカンドキャリアの難しさ。
定点カメラを切り替えていくようなカメラワークや、登場人物の表情が見えないほどロングショットでの長回し、劇伴も一切無い演出がドキュメンタリーのようで緊張感があった。
コロナ禍であることもはっきり描かれていて、まるであの世界が現実と地続きで存在しているような感覚。この現実世界のどこかに彼女達が実在しているような気がして素晴らしかった。
得意だったダンスは自分より上手いやつがゴロゴロいるし、カリスマ性が活かせると思って入った服飾業界は全然華やかじゃないし、アイドル時代の栄光は外の世界では全然通用しないけど、それでも…!っていうね。
挫折や衝突を乗り越えたラストステージが最高に眩しかった。大傑作!