風邪引いてしまって、でも今日しか映画館行けないものだから無理に風邪薬飲んでフラフラで朝イチから駆け込んで、座ってもクラクラしてたので、どんな作品でも今日は無理かも…と思ったけど、そんなクラクラなんか吹き飛ばす作品でした。
戦争の呪いの煮詰まったような映画。戦地に赴いた人間も、遺された人間もが地獄を這いながら、発狂したままに、或いは死んだように生きている中での、少年の眼差しには未来への祈りが込められていて、それが現在進行系の祈りでもあると感じ、
やはり塚本晋也監督を好きで良かった、監督の真摯な作品作りに尊敬の念を抱かずには居られないと思いました。
趣里や森山未來の体の軸から表現されるような演技には震えた。カメ止め監督の二作目にでてたときから素敵だなと思ってた河野宏紀さん(映画はいまいちやったけど眼差しが好き)が素晴らしい演技をしてて嬉しかった。そして何より子役の演技、無垢さと強さ、眼差しにすべて持っていかれた。改めて、塚本晋也監督は彼に希望を託したんだと思うと、選ばれた役者さんだったんだと思う。
無理して観てよかったです。
塚本晋也監督作品って画質がすごいクリアで最初ウッてなるけど、それが後々ショッキング差につながるんだよな、毎回忘れてしまう。
