ホアキン・フェニックスのナポレオン、小物感、妻への嫉妬深さ、死んでいく部下たちの無関心、などが絡み合っていて、複雑なキャラクターでしたが、演じきる凄みを感じました。フランス革命から始まり、ナポレオンが皇帝になるまでのサクセスストーリーでありながら、ジョセフィーヌの魅力のほうが勝りました。ラストのワーテルローの戦いは、スクリーンで堪能出来て、とても幸せです。大きなスクリーンで観てください。ヨーロッパの国同士の争いは民族や宗教が絡み合っていて、土地が地続きなので、直ぐに戦争になっていたのは良くわかります。日本の戦国時代は同じ日本人同士の内紛なので全く違いますが、日本の武将のキャラクターのほうがわかり易いので、ヨーロッパの王様や将軍の知識がないと、なんだコレって感じかもしれません。世界史で受験してたので、プロイセン王国が昔のドイツの王国で、オーストリアが大国なのもよく覚えてて、面白いです。ロシアは昔から寒くて広くて、戦争行くだけで大変そうでした。戦争する前に兵士が摩耗してしまうのは、第二次大戦の旧日本軍のようで、皇帝（将軍）が意地になってもそりゃ勝てないでしょう。とても歴史のお勉強になりました。兵士何人死んだかテロップで流すのは少し意地悪さを感じました。
