一言で言うのが難しい。全体的には良いけど物足りないって感じ？かなり期待してたのもある。
日本のポスターに書かれてていたキャッチコピーが「英雄か、悪魔か」だったので、そういう映画なのかと期待していたのに、ナポレオンとジョゼフィーヌの関係性がメインだったからちょっと拍子抜け。フランス革命後のフランス国内ってかなり混乱していて、ヨーロッパとの戦争が始まってしまい結構追い詰められたところにナポレオンが現れて、戦争でも勝って国内も安定していくというイメージが自分にあるせいか、この映画のストーリーで「英雄か、悪魔か」というのも見せるには物足りなく感じた。
戦のシーンはさすがリドリー・スコット。戦の迫力と生々しさがあってかなり好き。どの戦もスケールは大きいけど、前半にあるトゥーロンの戦いやアウステルリッツの戦いみたいなナポレオンの強さを見せてくれるものと、ロシア遠征やワーテルローの戦いなどまともに戦えなくなったナポレオンの対比が面白かった。
ただ158分でナポレオンの半生をやるのはさすがに無理があった気がする。Apple TV+制作だし、全10話くらいのドラマで見たかったかな〜。ナポレオンとジョゼフィーヌのドラマを軸にした構成だったけど、話が変にぶつ切りになってるように感じた。
ヴァネッサ・カービーのジョゼフィーヌはめちゃくちゃ良いんだけど、どうしても年齢が気になった。ナポレオンとジョゼフィーヌはジョゼフィーヌの方が6つ上なのに、ホアキン・フェニックスとヴァネッサ・カービーはホアキン・フェニックスが14も上。結婚当初はジョゼフィーヌが浮気もして相手を振り回してたのが、パワーバランスが変わっていって、最後は子供ができず離婚される。2人の関係に年齢差が少しは影響してたと思うので、メイクやCGでどうにかして欲しかった。
本作はマリー・アントワネットがギロチンで処刑されるところから始まるので、そこまでのフランス革命の流れやヨーロッパ諸国がどう動いてたかは本編中であまり説明されないので、その辺を予習して行くと良いかも
