リドリー・スコット監督、ホアキン・フェニックスさんがタッグを組むー…これは映画館へ観に行かねばと楽しみにしていた作品。IMAXかドルビーで観るべきだった、と後悔しました。
リドリー・スコット監督は御年86才…本作えげつない、底知れぬ活力を感じる。大規模な合戦、凄惨な戦いの映像は大迫力で映画館で観て体感できてよかった～。登場する人々の愛憎、美醜、好悪、矮小さの描写は妥協などなく、その対比は滑稽で悲惨で、空虚の感があって、人ってこんなもんと感じ入ったり。
ホアキンさん演じるナポレオン、年代や立場で少しづつ変遷していくところがわたくし的見どころポイント。朴訥な砲兵士官、自身の才能に気づいてきて少しづつ野心が芽生え…。無表情なんだけどしぐさ、行動、ギャップなどが段々とー。
ジョゼフィーヌ、演じるはヴァネッサ・カービーさん。
ジョゼフィーヌはもう一人の主人公、この女性がいないナポレオンは想像できないです。この時代の女性は逞しく強く、愛が深いように感じる。ナポレオンと出会ったころ、結婚してからの態度、生きる・生き抜くのって不屈の精神じゃないとやっていけない。
二人の関係が濃密で、合戦や国同士の熾烈な争い、栄枯盛衰が激しく切なくてその螺旋ぶりが"ほぉ～～～"っとため息が出てしまう…。
あっという間の2時間38分でした。
