リドリー・スコット監督、最新作。
凄いスパンで、しかもまた凄い大作を打ち出しますね。
ホアキン・フェニックスがナポレオンを演じることでも話題でしたね。
冒頭のギロチン処刑シーンのビジュアルからもう心を掴まれました。
ナポレオンとその妻の物語を軸に、彼の繁栄と衰退を描いたスペクタクル超大作。
合戦のシーンは流石の大迫力。
AppleTV+の提供映画ではあるものの、やはり劇場映画であり、拡大フォーマットで展開されるのも納得。
そしてゴアもちゃんと痛さが伝わる。
男性性の塊のようなホアキンのナポレオン像。
そしてヴァネッサ・カービー演じる妻のジョゼフィーヌが物語の鍵を握る。
自らの昇進と成果を求める故の虚しさを描いた物語。
子を産めない妻との男女のシビアな在り方は「最後の決闘裁判」を経たリドリー・スコット監督の描きたいものであったように感じた。
男女関係をもっと抉っても良かった気はするけど、それは存在するであろう上映時間4時間半バージョンで明かされるのでしょうか。
それにしてもテンポも良く、ビジュアルの良さがキマりまくっていて、長尺の158分は長く感じず。
御年86歳、リドリー・スコット監督は衰えることを知らず。
