たむ

ナポレオンのたむのレビュー・感想・評価

ナポレオン(2023年製作の映画)
3.5
リドリー・スコット監督最新作は、多くの巨匠が製作を夢見ながら挫折した『ナポレオン』です。
サイレント時代のアベルガンス監督ぐらいに遡らないとナポレオン映画もなかなかないのは、そのスペクタクル性でしょう。
今回Appleが入ったからこそ出来た事を考えると、映画会社だけでは不可能なスケールを感じさせます。
しかも、テーマは女性に取り憑かれることであったり、戦争による犠牲者に焦点を当てるため、ナポレオンの狂気を掘り下げていく、エンタメとしては成立しづらさがあります。
今回のリドリー・スコット監督も破格のスケール、破格の映画ですが、明らかに短いです。
おそらくディレクターズカットが存在することが予想されるほど、描き足りない、省略し過ぎな、戦闘シーンのダイジェストのように見えることが多々ありました。
きっとApple+で公開されるであろうディレクターズカットを楽しみにしつつ、スクリーンで展開される大スペクタクルも堪能するのが良いでしょうね。
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