リーフマン

ナポレオンのリーフマンのネタバレレビュー・内容・結末

ナポレオン(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

コルシカ島はもともとイタリア領でナポレオンの幼少期にフランスに侵略された
つまり元イタリア人であるナポレオンにとってフランスはむしろ敵であったはずだ
それなのになぜナポレオンはあれほどまでフランスを愛したのだろうか
冒頭のトゥーロン戦で母への誓いを回想してるので母がキーになるのだろうが詳しくは語られない
その後ジョセフィーヌとの結婚で母が登場したのでなにか語るのかと思いきやジョセフィーヌに一言、ナポレオンをよろしくね、と言っただけだった
おそらくナポレオンは未亡人であるジョセフィーヌを妻に選んだり、母を回想したり母性に弱いのだろうと思ったがはっきりしたことはわからない
ただ連戦連勝のナポレオンが島流されたエルバ島から脱出し敵対するフランス兵を従えるという伝説的な凱旋を果たしたにも関わらずワーテルローの戦いであっさり負けてしまったのは恐らくジョセフィーヌが亡くなってしまったことが関係している
英雄と名高いナポレオンは常に母性に飢えていた
しかし、たとえナポレオンが返り咲いたとしても民主化の波は抑えられない
あの戴冠式の画家ドラクロワによって描かれた七月革命の民衆を導く自由の女神マリアンヌというフランスの「母性」によってナポレオンが失脚していたとしたらなんと皮肉なことだろう
ただすべては推測に過ぎないのでコルシカ島時代を描けば、フランスとジョセフィーヌに執着した理由をもっと掘り下げられたのにと思った
正直ロシア侵攻とか長すぎるからもっと切れよ
あとさすがにナポレオンが幾何学とか数学が得意で砲術に優れていたこととか描けよ
マザコンのナードがわけなく戦争勝ちまくって皇帝に上り詰めるとかなろう小説読んでるのかと思うわ