意外と良い。マリオ・カサスの監督デビュー作、主演は弟のオスカル・カサス、胸糞映画「パラデミック」で共演したデボラ・フランソワがマリオ・カサスと共に脚本を手掛けている。
二人は共演をきっかけに付き合ってるらしい。なるほどね。

虐待されて育った青年が拠り所の祖母を亡くし、継父が刑務所から出所したため余儀なく家を出るが、お金がなくて犯罪に手を染め、警察と継父から逃亡する羽目になる話。

主人公ダンはストリートアート画家になるのが夢なんだけど、すんなり夢を追うことができない環境。
忍耐強くやっていればよかったかもしれないが、それもままならない継父の存在と貧困。

罪を犯しておきながらひたすら逃亡する様子はまったく共感は出来ないし、きっとそれ相応の結末があると思いながらも、逃亡の間のつかの間の二人の姿が良い。仕方なくぎこちなく共に行動していくうちに、腹を割って心から怒り笑い悲しむ姿。

このまま終わるわけないよなぁーそりゃそうだろうと思うが、ラストに繋がるシーン良かった。
犯罪者の逃亡ロードムービーの名作には及ばなかったけど、想像していたよりも良かった。

Al final, que les paso? Ensenemelo, por favor🐾