真一

うらぼんえの真一のレビュー・感想・評価

うらぼんえ(2023年製作の映画)
2.6
 ご先祖様の御霊が里帰りする夏のお盆。お盆の正式名称は「うらぼんえ(盂蘭盆会)」です。この「うらぼんえ」と題する本作品は、息子を海で亡くした父親が、お盆の時期に訪れた海辺の家で世にも奇妙な体験をするという短編映画なです。

 舞台は神奈川県。父親の真司(田口ゆたか)は絵画教室の生徒たちと一緒に海岸を訪れた際、亡き息子啓太そっくりの青年と知り合う。そっくりなんてもんじゃない。啓太そのものだ。

お盆の夕刻。
揺れる提灯。
生暖かい風。

その時、真司の携帯が鳴る。母親からだ。「そこは危険よ!早く逃げて…」

 戸惑う真司だが、母親からの警告は奇怪な世界の訪れを告げる序章に過ぎなかったー。あらすじは、ざっとこんな感じです。お盆ムード満載の作品。

 難点は、冗漫な前半。ヤマ場を迎えるまでの展開が遅く、退屈します。10分程度に圧縮した方が良かったと思う。「世にも奇妙な物語」の作品だと仮定すると、可もなく不可もないレベルに属する内容です。
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