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サンタクロースの眼は青い 4Kデジタルリマスター版のoのレビュー・感想・評価

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モノクロ映画でジャン=ピエール・レオによるモノローグの語りが入ると、どうしてもトリュフォーのドワネルものを思い出すけど、実際、同時代に撮影された作品だけあってB面的な趣きがある。
併映の『わるい仲間』に見られるようにユスターシュ初期作品の男性性にはうんざりさせられるんだけど、こちらはレオの魅力によっていくらかその毒性が中和されている感があって、どうも憎めない気がしてくる。なんというか、ドワネルものにならなかった非モテ版レオという感じ。
本当にどうしようもない感じなんだけど、明るくおしゃれでこなれた感じのフランスのイメージを覆すような情けなさにむしろリアリティを感じる。
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