残念ながら、事前に読んでいたゲッベルスのウィキペディアの方が興味深く感じた。これならゲッベルスに関した本を読んだ方が理解が深まると思う。
映画は終戦に近い時期に設定されているけれど、ゲッベルスをメイン>>続きを読む
悪名高い会議を知る上で意義深いけれど、長い会議は退屈なことを同時に証明していて評価に困る作品。
個人的な復讐に巻き込まれた人間を思うと不憫でならないので、ラストは納得がいかない。主人公は理知的なキャラクターなのに脚本が雑すぎると思う。ラミくんはかわいいけどさ……。
憎まれ役をやらせると本当にうま>>続きを読む
結婚後にトランスした人の婚姻関係をめぐる話で、日本が抱える現状の課題を考える上で大切なケーススタディだと思った。
結婚というのは性別問わずパートナーシップを公的に認めることだとなれば、多くの人が幸せに>>続きを読む
題材が題材だけに見せ方を間違えると危うい作品だなと思ってたけど、フタを開けてみれば程よい距離感で、サクサク進行は良くも悪くも、最終的にはエイザ・ゴンザレスのかわいさが印象に残る不思議な仕上がり。
いつもひょっこり現れる小太りのおあづけおじさん、大変ファニーでよかったです。
クィアなジュールズと表向きはマッチョに振る舞うクローゼット・ゲイであるプレストンの2人が最悪の出会いから奇妙な関係性に変化するツイストした物語はとても新鮮だった。
加害者と被害者という関係はキッカケに>>続きを読む
日本なら定年に近い年齢になった老夫婦の物語。
子供たちはとっくに手を離れて、それぞれの生活や人生があり、息子にいたってはそっけないくらい距離感がある。
夫婦関係は良好ながら、仕事を辞めて張り合いもなく>>続きを読む
チャレンジングな内容だと思うけど、後半の展開はどこかもったいない気がした。違う方法で2人は共生するやり方を模索できたと思うんですよ。
再見。
人種差別、皇室というごっこ遊び、幼稚な司法判断、主権は誰にあるかを考えるうえで2人の生きざまは今なお光り輝くと思う。
この映画を見ると、私はどれくらい自分の意思で行動を選択できているだろうか?>>続きを読む
学校と家が世界だった頃、そのどちらかがダメになってしまった時のツラさは筆舌に尽くしがたくて、その壮絶さを冷徹に突きつけられたような気持ちになった……。
いじめの暴力は連鎖してしまう。弱い者から弱い者へ>>続きを読む
なるほど面白いけど、スキャンダラスで音楽はややドラマティックすぎ、オチがそうなると一層際立つのは女性の透明化だった。
久しぶりに見返し。
話は他愛ないものの、カフェのダンスシーンは言わずもがな、なんと言ってもアンナ・カリーナのカメラ映えを通じて、当時のゴダールの愛さえ感じてしまった。
『大きな家』がよかったのでこの季節に映画館でしか見られないこちらも。
まだ何者でもない14歳の頃の気持ちが蘇るような初々しさ。
映画を見終わる頃には、一人一人の顔を見るとこの子はあんなこと言ってたな、>>続きを読む
飲みが絡むいつものホン・サンスに「わたし、双子なんですよ〜」というウソかホントかよくわからない話。
もろに家庭内暴力があっていつの時代……と思ったら第二次世界大戦直後のイタリア。
朝起きてから夜になるまで、デリアの暮らしぶりがわかる見せ方がうまい。夫、義父の仕打ちは言わずもがな、娘にまで「お母さんな>>続きを読む
4Kレストア前には3回は見ていたと思う。
冒頭のジャックの惚れやすいというかストーカー気質の行動にはそわそわさせられるけれど、マルトと会ってからは落ち着く。
中盤、夜に輝く遊覧船とそこで流れるメロディ>>続きを読む
弟の彼女に「結婚するつもりはあるの?」的な質問をするキム・ミニ姉さん、勘弁してください!
翻って、周囲をひたすら盗み聞きする彼女の孤独がいやされる日はくるのだろうか……?とわが身のように勝手に心配して>>続きを読む
男の親子3人と2人の女友達の話が交わるようで交わらないような、その接点となる老詩人の侘しさにはモノクロがふさわしい。
雪を見るのは子犬だけ、子犬たちのような子どもたち(だった頃の私たち)の話が印象に残>>続きを読む