HappyMeal

ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版のHappyMealのレビュー・感想・評価

4.9
二人の人物の会話がサイズも持続時間もほとんど平等な切り返し、もしくは2ショットでシンプルに撮られていることは、その人物たちの言動においてあらゆる選択が常に先送りされる原因に他ならない、ジャン=ピエール・レオの言うところの「働いているふり」をこの映画のカメラは決してしないが、しかし劇中で二度訪れる長い心情の吐露に際しては、カメラは唐突に話者の正面に回り、画面外に長時間追いやられた聞き手は不安に駆られ、選択を迫られる
最後に決断を下した人物のうちの一人の要請を尊重したカメラはゆっくりとパンして彼女を画面外に追いやるが、そのくだらなさがあまりにも偉大な幕切れを生む
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