まや

ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版のまやのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

長いけどその長さがクセになる本当に不思議な映画体験だった。(でも途中トイレ休憩が欲しかった)

3時間40分と、本当に長い上映時間のなか、ずっと男女3人が喋り通していく。

途中、愛に執着すると死ぬというセリフがとても刺さった。

ジャン=ピエール・レオのクズ男、本当ズルい男だが、憎めないし多分関わったら好きになってしまいそうな絶妙な感じがうまいな。なんか内容があるようでない会話がひたすら繰り広げられていて、不思議と嫌な気持ちがしないし、好きな人とはたくさん話がしたい私にとってはとても面白く見られた。そして、どう決着していくのかワクワクした。

男1人対、それぞれの女と言う関係性から、男1人と女2人の奇妙な関係性になっていくのもすごくなんとも言えず、見たことない関係の描き方で面白かった。

また、恋愛時の女のあるあるや、この関係性から、女性そのものを描いていくのもすごいなと思った。女性だって1人の人間なんだ、愛のある性行為だからこそ子供が産まれるのだ。それ以外はなんの意味もないし、それ以外はするなとすごいセリフの羅列となる最後の長回しの独白のシーン。印象にすごく残る作品。
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