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『Piety（英題）』に投稿された感想・評価

ももんがぁの感想・評価

2023/10/09 18:11

3.3

ほぇ〜オメコってばあんなに広がるもんなんやなぁ。

口がケツアナというニコちゃん大魔王より酷な容姿に苦労する『スキン〜あなたに触らせて』のエドゥアルド・カサノバの長編二作目。

あれ？僕スペイン映画と思ってみたはずなのに何故か北朝鮮の中央テレビのおばさんアナウンサーみたいなピンクのおばはん達が謎の朝鮮舞踊踊り出す出だしにいきなり面喰ったけども、

それを凌駕するとんでもない世界観にまぢで空いた口もオメコも塞がんないね、コレは！

いわゆるミケランジェロの『ラ・ピエタ』から着想を得た毒母物語と、そこに北朝鮮の独裁政権による国民達の類似点を重ねたカサノバ色ゴリゴリの異端過ぎるアートチック映画。

末期がんを患う我が子を、愛を通り越した依存と抑圧で歪んだ母性愛を注ぐ母リベルタード。
そしてそんな母無くしては生きていけなくなった息子マテオという母と息子の共依存の関係性は金正日と北朝鮮国民への依存と独裁という比喩に他ならない。

そして北朝鮮のガキも容赦なく頭ぶち抜かれ、誰得のババアのシワシワのオメコがコレでもかと脳裏に刻み込まれるっつう今作随一のトラウマ出産シーンの壮大さは良くも悪くも一度見たら2度と忘れられないくらいの衝撃はあったよね。

しわしわオメコもそうですが金正日を盛大に皮肉った内容なのもしかり、おそらく日本にでは劇場公開は無理やろけど、全編林家ペーパー並みのピンクっぷりになんの間違いか『バービー』と抱き合わせでDVDスルーくらいはしてほしいよね。

まぁ、個人的にはやはりアート系の映画はスカンからまぁしゃーないものの、ジョン・ウォーターズっぽさのあるブラックさと下品さは嫌いにはなれない。

んでも思い返して見るとカサノバ監督こんなやべぇ映画ばっか撮るくせに若干26歳にしてめちゃんこイケメンなのでやっぱりスカンな。ということで評価はやはり低めにしとくわ。

どうでもいいけどマテオくんはランドセル背負ってたけどもスペインも子供はランドセル通学なんか、、、意外。