ちょっと冗長だった気もするけど、景色と構図が印象派の絵みたいで綺麗だった。
主人公（焦点人物）が横滑りしてくのも面白い。いやにのろい速度の車だったが、間に合ったんだろうか……
言葉が通じないことの意味をどう考えればいいのか。通訳を噛ませることで、発話者の言葉の確実性、発話者が本当に意図したことはわからなくなるかもしれない。（ランデヴー＝娼婦のパーティ/人と会う予定）あるいは、通訳が嘘を言うかもしれない。（検察係と怪しい弁護士、ダンサーの会話）それに対して、イメージ（雑誌の写真）は、情報を鮮やかに伝達する。
案外、怪しい弁護士の一見的外れな弁論に、この映画の支点があるのかもしれない。
