EDDIE

ジョー・ブラックをよろしくのEDDIEのレビュー・感想・評価

3.6
死と税金からは逃れられない。死神と人間の恋。2人の恋はカフェから始まった。人間の情を知った死神の最後に下した決断とは。イケメンブラピと美女フォーラニの恋愛模様はそれを観るだけで眼福。ただ長いなこの映画。

最近妙にアンソニー・ホプキンスと縁があります。アンソニー・ホプキンスが見たいわけではなく、たまたま観たいと思って選んだ映画にホプキンスが出ている不思議。
まさか同じ日にホプキンスお代わりをするとは自分でも思いませんでした。
最近Netflixでもオススメによく出てくる1998年公開の作品。181分という長尺ですが、本日有給休暇でお休みだったのでこの機会に観てみました。

死期の近いメディア会社の社長ビルことウィリアム・パリッシュをお迎えに来た謎の男ジョー・ブラック。彼は実は死神で、直前に亡くなった青年の身体を借りて現世に降り立ってきたという設定。
そんなジョーが人間界でビルとの交流やビルの娘スーザンとの恋により、あらゆる人間としての感情を学んでいきます。
物語の終わり方はとても素敵で個人的には好きだったんですが、何せ長い。3時間越えの映画は決して珍しくもないですが、この作品3時間の尺がいるか?と思ってしまうほど。ストーリーにも起伏があまりなく淡々と進むため、凄く冗長に感じられるんですよね。

ただブラピ演じるジョーとクレア・フォーラニ演じるスーザンの絡みはとても美しく芸術的でした。男女が絡み合うシーンにも関わらずエロさを感じなかったのが凄い。
まるで絵画を見ているかのような感情に陥りました。フォーラニもとんでもない美人で吸い込まれそうな瞳が特徴的ですね。
この2人だから3時間もったとも言えるでしょう。

死神という立場の“概念”が、人間の感情に支配されていく模様はブラピもさすがの演技力でしたが、どちらかというともっと冷静で居続けてほしかったかな。
もちろん感情を学ぶという設定はいいんですが、終盤のビルを激昂させるシーンではガキの言い訳にしか聴こえないぐらい見苦しかったのであんまり感情がついていきませんでした。
ハッキリ言って父親のビルの言うことが正論すぎて、ジョーは完全に浮いてしまっていました。

死神が憑依する前の気さくな青年はとても自然体で良かったです。名前を名乗らない謎の青年とスーザンの出逢いはとても素敵で、しかも別れた後の2人の微妙にズレる振り返りの仕方がとても微笑ましくてニヤけてしまいました。その直後があまりにも衝撃的でしたが。笑

とにかく181分の中で序盤と中盤と終盤でそれぞれいいシーンはあったんですが、その他のシーンが些か退屈。もっと削っても良かったんじゃないかなぁ。

あ、でも初めて味わうピーナッツバターに夢中になるブラピは可愛かったです!

※2020年自宅鑑賞151本目
※EDDIE長編のタグは150分以上の映画のレビューをした際に付与します
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