設定とジャケットに惹かれて、待ちに待ったサイコスリラー、サスペンスホラー。
全体的なテンションも高くないし、悲鳴や血ミドロはさほどなく、じわりじわりと迫りくる狂気。メインのキャラクターみんな狂気。そう、静かなる狂気。
この作品の重要なアイテムで、ある意味主人公とも言えるチェロとその音楽。
女性の体を模した形状とも言われるチェロ。
抱き合う姿は、チェロ演奏ともリンクして、巧く効果的な演出になっていた。
隠喩表現と現実との境目がわからないシーンがちょいちょいあった。ちょっと無理があるんじゃないかという部分もあった。
想像よりも全体的に抽象的な作品だったけど、世界観は好み。