彼氏にプロポーズされた次の日に疾走した市子。市子の過去が明らかになっていく……
面白かった!!!
丁寧に丁寧にゆっくり進んでいく。
確信の部分は見てる側の想像に委ねられる。
痒いところに手が届かないのを、想像で補うのが気持ちいい。
最初に市子がいなくなり、プロポーズに感動して泣く市子が描かれるから、理由はなんだろうと、グッと引き寄せられて集中させられる。
彼氏がバイクで駆け抜けるとこ、本人の気持ちと連動してて好き。
だんだん色んなことがわかってくのは、映画的快感。それぞれの人物を掘っていく手法で、繋がりがわかってくるのは気持ちいい。
最後に少しだけ覗く、市子の一人語りで、涙止まらなかった。
少し、長く感じたかな。でもほんといい映画でした。映画館で見れてよかった。
以下ネタバレ
戸籍のない市子。それが絡んで人を殺した市子。それでも、普通の人みたいに好きに生きたい市子。そんな市子がすごい人間らしくて、すごく愛おしくて魅力的。周りが魅了されるのすごいわかる。
自殺志願者と、付き纏うヒーロー気取りの男を2人とも車で突っ切らせたのかな?
「私のヒーローなんやろ?」とか言ったのかな。愛をこじらせてる男、最高だった。
最後の1人語りは、逃亡する前の市子が、写真見ながら喋ってたってこと?かな。
あんな美しい言葉が独り言なんて悲しすぎる。