見たで。
プロポーズを受けた翌日に消えた恋人…真実を追う内に見えてくる幼き頃から生きる為に周囲を偽りで染めてきた女性の悲しき半生。幸せか、自由か、善悪の境界を越えた市子の生き様に驚愕すると共に作品全体の強度を保つ杉咲花の熱演が圧巻。冒頭と対になるラストに言葉にならぬ涙が溢れた。
正直市子の境遇には同情する所もあれば共感は出来ない所もあるしダメなもんはダメやろとも思うけどそんな単純な理屈で語る自分見たいな人間が市子みたいな社会のシステムからこぼれ落ちた人達を一番追い詰めてるのかなと思うと何も言えなくなる。
これ恋人の彼はめちゃくちゃ気の毒やけど自分と一緒にいて大切な人が瞑れるくらいならって思うと市子のあの選択は理解できた。市子あの後どうなるんかな。何が良いとか悪いとかは抜きにして何とか生き抜いて幸せを掴んでほしい。
