長谷川から結婚を申し出られた市子が戸籍がないが故に、姿をくらます選択を取ったと考えるとなんとも心苦しい。しかも市子が妹の月子をどんな思いで殺してしまったのか、またどんなことを思いながら生き続けているのかを考えると胸が痛くなる。家庭環境によってそうなってしまい、違う家に生まれてきていれば、きっとこういう風にもならなかったと思う。家庭環境って本当に大事。
また、長谷川(若葉竜也さん)に結婚を申し出られた時の市子(杉咲花さん)の表情、中田青渚さんにケーキ屋を一緒に始めたいと言われた時の杉咲花さんの表情、ベットに寝ている妹を殺そうと見下ろしている時の杉咲花さんの表情、いろんな表情の市子が見れてとても良かった。
いろんな人にフォーカスを当ててストーリーを展開していって、だんだんと市子の存在が明らかになっていく。
とても面白い映画だった。