同じ女性として見ると別世界で生きている感覚だった
何にも例えようがなくただただ壮絶な人生を過ごしそれでも運命に導かれて生きていくしかない…
人は何かしら人に支えられて生きているけれどこの作品の市子は出会った人たちは通過点にしか過ぎないと思えた
戸籍がないということがどれだけ市子を孤独にさせ苦しめ未だ彷徨い続けなければいけないのか…
同情も愛情も市子にとっては重荷になる
普通に生活している人をどれだけ羨み自分の存在自体を無い物にして生きていく
束の間の幸せを感じられたときの自然と溢れる涙には色んな感情が混じっていたであろう
市子を助けたい
会って抱きしめたい
そんな長谷川のひとりよがりな想いは市子を苦しめるだけなんだろうかと思うと切ない気持ちでいっぱいになった
杉咲花が演じた市子はどこか寂しげなんだけど自分の置かれた境遇にも物怖じしない強い意志を持った女性だなぁと感じられた
自分の人生は自分で切り拓いて行くしかないからこそ精一杯生きていってほしいと応援したくなるような「市子」の物語でした