恋人からプロポーズを受けた次の日、突然行方をくらました市子。長谷川は市子の居場所を探す中で、彼女の壮絶な過去を知る。
無戸籍児として過酷な境遇で生きる市子役として、もろくもあり心を無に力強くも感じさせる闇を抱える市子を演じていて、観終わったあとも心に染みを残すようなインパクトを与えてくれた。
ただ少し残念だったのが、女優として踏ん切りが付かなかったのか、監督が描かなかったのか、もっと壮絶な部分を直接的に描いた方が効果的で良かった気がする。
貧困とかDVとか性的虐待とか、お母さんの恋人的な男はなんなのかとか、父親はどうしたのかとか。後半の車使って過去を消して未来を手に入れるシーンも曖昧に描いているけど。。。
幸せな時間からの家庭内で壊れた部分が直接描かれて、長谷川に対してを語った市子の心情以外の市子自身の心情をもっと観たかった。
