凄く重たい映画だった。まさかこんな展開になるとは思わずに、途中まで観ていたんだけど。
最初から市子が荷物をカバンに詰め込んでて、長谷川が家に入る前に家を出ていくシーンから。その荷物を置いてまで、家を出て行くって？
そこから市子という女性の今までの人生が映し出される。結構今の日本の問題を、ひとつの家庭に詰め込まれたような感じ。シングルマザー、貧困。でも、貧困て自分の身近にいても、みんな隠すのかなんなのかわからないけど、結構外からではわからない。と思う。まだまだ日本という国は、貧困を隠す習性があるように思う。市子の家庭もそのようだったのかも。
中盤から、もっと問題が出てくる。自分がもし、市子の母親だったら、もう子供道連れに死んでいるかも、と思う。お母さんも市子も、やり方は違うだろうけど、頑張ったと思う。そう思うからこそ、あんな終わり方はしてほしく無かった。
長谷川に対する市子の気持ちが本当に切ない。人はみんな幸せになる権利があるのに。
