りおん

市子のりおんのネタバレレビュー・内容・結末

市子(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

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原作未読(あるのか?)

面白かった👍
観る価値ありだと思います‼️

映像の季節が全部夏で(多分)
肌にまとわりつくような
じっとりした夏の暑さと
ジージーというセミの声と
市子の抱えている過去と秘密と
「にじ」の歌。


なんとも言えないやり切れなさを醸し出す演出が上手いなぁと思いました。
そして杉咲花の演技が上手い‼️


序盤は一体誰が誰を殺したの?
と思いながら観てたけど
だんだん輪郭が見えてきて...

せっかく市子が市子として
ひっそりと幸せに暮らしていたのに
警察の手が迫ってきて
市子が市子ではいられなくなって...

追い詰められた市子が
別の名前を手に入れようとしてる事に
気づいた時は鳥肌がたちました。


戸籍の無い子供たちがいるという事実を
あまり知らずに生きてきたけど
本当にある問題なんでしょうね。

それにしても同棲相手の彼氏が
ほんとに良い人過ぎて可哀想だし
同級生の男子も
ちょっとキモいけど気の毒。

最後に1番最初の場面に戻るんだけど
もう最初と同じようには見れなくて

「にじ」の歌を唄う市子は
何かが欠落してしているようにも
見えてきて...
そのくらい杉咲花の演技は
凄かったですね。
りおん

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